
10月16日に焼岳に登ってきました。「焼岳は煙がモクモクしててかわいい山」とKIKIさんが雑誌で言っているのを読んで以来ずっと私たちの心をつかんでやまない山なのです。(単にKIKIさんに憧れてるだけなのですが)かくして私たちは今期最後の北アルプス登山に「雲を吐き出す雲工場」こと焼岳を選んだのでした。
いつも通り岐阜を朝3時に飛び出し、麓に着いたのは六時頃。すかさずアタック開始です。今回は中尾温泉コースから登り始めたので、麓は温泉地。そこらじゅうから湯気が出ていたり、なかなか良い雰囲気。でも山を登ることを前提にした登山靴はアスファルトの舗装路を歩くのに向いていません。足がどんどん痛くなってきます。
道の路肩にはこんな原泉?がたくさんあります。ここでもモクモク。辛いアスファルト道を歩くこと約40分やっと登山口に到着。しかしそこで衝撃の事実発覚!登山口のすぐ横に駐車場がある、、、僕たちの40分はなんだったんだ、、、駐車場にいた熟年グループからは若いから元気だねとからかわれる始末、、、中尾温泉から焼岳に登られる方は駐車場が温泉街の奥にもありますのでそこまで車で行かれたほうが利口かと思います。
焼岳には「新中の湯コース」「上高地コース」「中尾温泉コース」の三つの登山道があります。今回中尾温泉コースを選んだ理由は、人が少ないらしいこと、前回登った笠ヶ岳が見えることの二つ。実際頂上につくまでは駐車場で会ったグループぐらいしかすれ違いませんでした。人がすくないので、道は苔がむしていてとてもいい感じです。

途中、白水の滝という落差45mの壮大な滝を見ることも出来ます。なかなかの迫力です。道自体は比較的歩きやすく、周りを高い木で覆われているので日差しが届かずひんやりとしてます。木の根元を埋めるように笹が生えていて、いつマークー(熊)が出てきてもおかしくないような雰囲気。時期が時期なのでがさっと音がするたびにビクッとしてしまいます。マークーが出てきたらどう戦うかを相方と話しながらずんずん登っていきます。結果、マークーが出てきたら、木の登ってのかかと落としとステッキで急所を突くで応戦するということで話がまとまりました。
これが前の週に登ってきた笠ヶ岳です。その時の話はまた後日書こうと思います。自分たちが登った山を他の山から見るのはまた違った楽しさがあります。景色のいいところで笠ヶ岳を見ながら休憩すると、先週はあの辺りから登ってああ行って、、、笠ヶ岳やっぱりかっこいいな、云々と一週間前の登山の思い出話に花が咲きます。頂上はもうすぐ!
徐々に道が明るくなってきて、ついに山頂が見えました!おっなんだ意外とたいしたことないじゃないかとかでかい口叩いて、ふと後ろを振り返ると、、、
どーーん!でたー黒鉄の城!森を抜けるとそこは北アルプスで唯一の活火山である焼岳の本当の姿がありました。見渡すかぎりの岩。そこかしこから噴き出る火山ガス。鼻につく硫黄の匂い。火山の力強さをひしひしと感じます。さてここからラストスパート。
この岩場に出てからが意外と長い。しかもほとんどが浮石(グラグラする石のこと)なので、下に石を落とさないように注意しながら登らないといけません。そして私、硫黄の臭いが大の苦手。草津温泉であまりの臭いに倒れそうになったこともあります。そんな見えない敵とも闘いながら登っていきます。この辺りは結構本格的な登山の様相を呈しています。
やっぱりこの山は雲吐き出してます。この岩の裏には雲発生装置があるんやで、きっと。
そしていよいよ、、、
ここが雲工場や!わしらついに雲が出来る秘密をみたんや!なぜ関西弁かはさておき、真ん中の黄色いところがまさに火山ガスの噴出口。モクモクなんて悠長な話でなくもう全力で噴出してます。ブシューーー!です。ブシューーー!
その横を抜けていざ頂上へ。
サミット!
山頂と相方です。カメラのポーズが決まってます。最初に中尾温泉コースは空いていると言いましたが、全てのルートが集まってくる頂上は大渋滞、大混雑です。この頂上へ登る道は特にひどく降りる人登る人が右往左往してます。特に一番距離が短い新中の湯コースから登ってくる人が多いようです。こんな混んでいる山頂は初めてです。いろいろと気を使ってしまいます。

ちなみに登った所は焼岳の北峰と呼ばれるところ。でも焼岳の一番高いところは実は南峰(下の写真)なんです。しかし火山ガスがひどかったり、道がくずれちゃってたりと今は登ることは出来ません。他には火山湖なんかも見ることが出来ます。

やはり頂上からの景色は最高です!焼岳からは北に穂高連峰、槍ヶ岳、西に笠ヶ岳、東に上高地、梓川、南に乗鞍と多くの山を見ることが出来ます。この日は天気も良かったのでたくさんの山を見ることが出来ました。(写真も北、西、東、南の順です。)



雰囲気のいい焼岳小屋によって、定番の山バッチを購入。ここで行きに駐車場でからかわれた老年グループとも再開!
さて下山開始です!行きに登った道をまたもマークーの気配(途中で明らかに人のものではない糞とかあったりします。)にビクビクしながら軽快に下り、再び無駄なアスファルトの道を疲れた足を引きずり無事下山することが出来ました。
今回は一時間しかねないままのほぼ徹夜での登山に加え、天敵である硫黄の匂いと不安要素がかなりありましたが、結果どちらも特に問題なく快適な登山を楽しむことが出来ました。今回は時間余裕があったため、雄大な穂高連峰をみながらのんびりとコーヒーを飲む時間もありました。そんな時も話の話題は次はどこ山に登るか。山岳地図を広げてあの道から、、、と実物と地図を見比べながらの登山談義が盛り上がらないわけがありません。
僕は登山の工程の中でも頂上でのんびりする時間が一番好きです。そこはまさに何にもないけど全部がある、そんな空間なんです。ホットコーヒー片手に心行くまでボーっとしているのは最高の時間です。あー早く山に行きたいですね。それではまた次の山で。