伊吹山山行「頑張れ、フクラハギ!」

3/5に伊吹山を登ってきました。近場ということでのんびり出発しようかなと思っていたところ、相棒が天気良くなりそうで人が増えそうだから早めに登ろうとの一言で、相変わらずの三時半起き、四時出発で伊吹山に向かいます。ちなみに読みは「いぶきやま」です。

夏に一度登っている相棒にナビしてもらい、出発してから登山口まで一時間半ぐらい。辺りも丁度明るくなり始め、登山開始です!

最初の森では雪はほとんどなく、霜で地面が白くなっている程度。最近雪道に慣れ始めたせいで、こういった普通の山道が歩きにくく感じてしまいます。雪道は岩もすべて隠れてしまっているので、どこに足をついても登っていけます。岩や根っこを避けながら足を付ける場所を探す山道とは神経の使い方が違います。夏山に戻れるのか不安です。

森を抜けるとスキー場の跡地にでます。ここで御来光タイム!雲がまだ厚くしっかりと見えませんでしたが、周りはすっかり明るくなってきました。スキー場跡地の後半辺りから徐々に雪道になってきます。気温が高いのか、少し動くと暑くなってくるので、アウターを脱いでフリースになりました。冬山では動いている時と休んでいる時でまめに格好を調整する必要があります。

スキー場跡地を抜けると、ぐんぐん高度もあがり、斜度もきつくなってきます。冬山は明確な道順はなく、歩けるところを歩けばいいので、トレース(前の人が歩いた跡)がないとどこを歩いていいのかわかりません。今回もちゃんとしたトレースはなく、開けたところを出てからはうろうろと歩いていったので、少し大回りしてしまっていたみたいです。後続を見ると僕らとは全く違うところから登ってきていました。そんなこんなで六合目付近の避難小屋に到着!ここでアイゼンを付け、さらに角度を増す行く手に備えます。この辺りまでくると外界が良く見えます。小さくなっていく外界を見ていると、登ってる!という実感があってモチベーションも復活します。

しかし、ここからの登りは本当に急。夏場だとジグザグにすすんで斜度を緩和しながら登るようなところを真っ直ぐ頂上目指して登っていきます。スキーで滑る時でもちょっとためらうような角度をガンガン登っていきます。アイゼンピッケルフル活用です。人一倍の自信を持っている僕のフクラハギちゃんでもちょっと根を上げ気味です。関係ないですが、フクラハギと聞くとどうしてもカワハギの天ぷらが頭を過ぎり、ちょっとお腹が減ってきてしまいます。

そんな急な登りなので、体力に不安を抱えている相棒はとうとう座り込みストライキを始める始末。一番下の写真は休んでいるのではなく、休憩もせず先へ先へ進んでいこうとする僕へ対する相棒の無言の抵抗の図です。いつも通りそんな相棒を叱咤激励し、ストライキモードからなんとか通常営業に戻し、てっぺんを目指します。

ここまできたら、つべこべ言わず、オラオラ登るのみ!しかし、フクラハギちゃんもかなり限界。いつ揚げられても、じゃなくてつってもおかしくないぐらい。限界の体をいたわりながら、ラストスパート!天気もいいし、景色は絶対いいはず!そう自分たちに言い聞かせながら牛歩のごとく駆け上がっていきます。

登り切ったー!!伊吹山急すぎ!でもやったった!

夏ならこの辺りまで車で来ることも出来ます。でもさ、自分の御足で登るからの達成感。これがあるからやめられませんね。

この日は大快晴!前回の八ヶ岳に続き360度パノラマを満喫です。登った反対側に想像していたよりもずっと立派な山脈が連なっていてかなりテンション上がりました。向かいにはと冬に登った霊仙山が少し雲に隠れながらも鎮座しています。伊吹山は花の百名山にも選ばれるほどの花の名所。夏場はドライブウェイも整備されているため多くの観光客が訪れます。そのため売店も豊富にあります。もちろん冬季はやっていませんが、山頂の賑やかな雰囲気は富士山に似たものがあります。

伊吹山の山頂にはヤマトタケルノミコトの石像があります。

父親から東国の平定を命じられ、その帰り伊吹山の神を討つためにこの山に寄ります。素手で闘うため、相棒の草薙の剣は熱田神宮に置いて。その際に伊吹の神から致命傷を受け、それが元で亡くなってしまいます。

そんな古事記の一節をそらんじながら、山頂にあるヤマトタケルノミコトと一緒にサミット!バチあたり甚だしい、古の時を越えてのコラボレーションです。

帰りは急な坂を尻で滑りながら(これをシリセードといいます)一気に下山!

久々の百名山、孤高の人のモデルにもなった加藤文太郎もトレーニングで登ったという伊吹山。今回は天候に恵まれたため、体力的には厳しいものがありましたが登り切ることができました。ただ、六合目を超えてからは吹きっ晒しになり、風を避ける場所もないため、天候が崩れると全く違った表情になりそうです。撤退覚悟でそんな伊吹山にも登ってみたいと思ったのでした。

それでは、次の山で。


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